涙目になりながらの生活が続く

もう25歳。東京は寒い。

ある暑い盆休みの婚活パーティー的なもの

 

婚活パーティー

f:id:okshunpi:20190814143210j:plain



あぁ、なんて煌びやかな響きと少しのエロチズムを感じさせる言葉だろうか。

世界中の人々は婚活パーティーに参加したくて日々の業務に取り組んでいるし、国と国の悲しい争いの原因も、きっと婚活パーティーだろう。世界を平和に導くのも、破滅に導くのも、すべては婚活パーティーなのだ。

 

というどっかで読んだことがあるような始まり方をした今回のブログです。どこでも読んだことがないなって人は、↓を読んでみてください。

okshunpi.hatenablog.jp

 

もうお察しのこととは思うが、婚活パーティーとやらに参加してきた。これがなんとも興味深い経験だったのでぜひ共有したい。決して業者からお金をもらっているわけでもなく、決して前日に飲んでいた関西人の友人から「絶対ブログ書いてな!それ見ながら酒飲むわ!」と言われたから嫌々書いているわけではないのは分かってほしい。

というわけで

婚活パーティー的なものに

行ってきました。

 

出会いがほしいと叫ぶ夜

偶然なのか、必然なのか。今回も3連休に街コン的なものに行くことになってしまった。きっかけは、日曜の夜。大学時代の友人とお酒を嗜んでいた僕だったが、話題はもっぱら「女性」のことばかり。「どこそこの居酒屋の店員が可愛い」だとか「会社の先輩がいい匂いがする」とか、高校生の時からまるで成長が無い。変わったのは、「五反田の○○ちゃんっていう風俗嬢にまた会いたい」というお金を払う系サービスの話が追加されるようになったくらいである。

 そんな僕たちに残されたのは、そうご存じ街コンやら婚活パーティー。同年代の男どもと熾烈な争いを繰り広げる戦場へと赴き、精一杯の虚栄をはって自らをアピールするしかないのである。

だったら行くしかないだろう。待っていても誰かが寄ってくることはないのだから!通勤途中の電車で、白石麻衣似のOLのピンチを助けるなんてことは起きないのだから!飛び込むしかないだろう!

f:id:okshunpi:20190814185106g:plain

この前、飛び込んできました

 

今回のパーテーィーは

そうして僕たちが選んだのは、こちらのパーティー

www.partyparty.jp

年収や身長など、きわどい条件が並ぶパーティーだがなんとか僕も友人もクリア。それにしても、品定めは既に始まっているということか。昭和の時代は三高(高学歴・高収入・高身長)が良い男の条件とされていたと風のうわさで聞いたことがあるが、どうやらそれは現代でも変わらないようだ。どれだけ科学が発展しても人の本質は変わらない。逆襲を決意したミュウツーが言ってきそうなことに、まさか婚活パーティー選びで気づかされると思わなかった。

 

 

さて今回のパーティー、前回の大規模な街コンと違う点がいくつかある。

①参加人数は男女6人ずつ

まず参加人数は男女それぞれ6人ずつだった。(当日ドタキャンした女子が1人いたらしく結果的に6:5)前回が約40人ずつだったのでだいぶ少ないことになる。ちょうどバレーボールができるくらいだ。頑張れ烏野高校。

もしかすると、「はぁ!?6人しかいねぇの!めっちゃ損じゃん」と思ってしまう早漏、いや、はやとちり君がいるかもしれない。そう思ってしまった早漏、いや、はやとちり君は、どうか最後までブログを読んでほしい。生命保険の説明と僕のブログは最後まで読んだ方がいい。

 

②個室ブース完備のシステム

今回のパーティーの大きな特徴、それは「1対1でのトーク」が主になっている点である。(だから6人なのだよ、早漏君)会場には8つほど塾の自習ボックスのような、2人がちょうどパーソナルスペースを侵さない程度の距離感で座れる席が用意されている。

f:id:okshunpi:20190814183922j:plain

こんな感じ

ここでのトークタイムは約5分。たった5分で相手の見た目から、中身までを判断する必要があるのはかなり上級クエストな気もするが、とにかく1対1で話すことができるのは大きなメリット。前回のように同性の地雷に邪魔をされることもなく、完全に個人勝負が可能なシステムとなっている。

 

③いいね!タイムとマッチングタイム

前回の街コンでは、連絡先交換などはご自由にのスタンスだったが、今回は違う。運営会社の用意した特設サイトにアクセスし、そこでトーク相手のプロフィールの確認、いいね!を押すことでのアピール、そしてマッチング希望を送り、最終的にマッチングした人とのみ、連絡先交換ができる。普通にすごいシステムだなと思った。まるでテレビの恋愛番組のようなシステムである。

逆に考えると、マッチングが成立しないと連絡先の交換もできないことになる。安くはないお金(約4000円)を払って、何も得られない。熾烈な争いだということに気付いたのは、僕が会場で受け付けを済ませた後だった。

f:id:okshunpi:20190814184813p:plain

婚活パーティーという名の壁外調査

 

壁外調査@恵比寿

今回の会場は恵比寿。合コン用の小洒落たダイニングバーと、ハイパーナンパスポットのエビ横しかないと思っていた街だったが、案外こういうシャイな男子向けのイベントも開催しているのだ。

さて、先ほども少し説明したが会場は小さなブースが並ぶ、清潔感のある空間。最初の印象は「わぁー歯医者さんみたいな雰囲気だなぁ」だった。大丈夫、自分でもバカみたいな感想だということは分かっている。

本人確認をすませ、「4番の部屋でお待ちください」と通される。どうやらここで女性陣の登場を待つらしい。一旦心を落ち着かせて、気合を入れ直せということだろう。

 

 

 と、思ったらあぁぁぁぁ!

もう、いるじゃぁぁぁぁぁん!

女性、すでに座ってるじゃぁぁぁぁぁん!

 

めっちゃきょどって「・・・っす」しか最初言えませんでした。

 

今日の流れを説明するよ★

 若干予定外のことに驚きはしたが、すぐに運営のお姉さんが全体説明を始めたので助かった。ここでは簡単にお姉さんがしてくれた説明を載せておこう。これが優しさというものだ。

  1. まずは今回のパーティーに関してのアンケートに答えてくださいね。
  2. アンケートが終わったら、会話タイムスタート!最初はいま隣に座っている方とお話ししてみてください。
  3. 約5分経ったら、メンズが次の席に移動するよ。
  4. それを繰り返して、最初の席に戻ったら会話タイムは終了。
  5. 次は、いいね!タイム。特設サイトを通じて、気になる方に何人でもアピールができるよ!
  6. 最後は、カップリングタイム。第3希望まで、カップリング希望を送ってね。見事成立したら、パーティー終了後に個別に会える時間があるよ。

 

ざっくり言うと、こんな感じである。この説明、詳細を語るとなかなかの文量になるのだが、運営スタッフのお姉さんはカンペも見ずに、スラスラと話していたのが驚きだった。しかもちょこちょこ「プロフィールを会話のきっかけにしてみてくださいね」なんてアドバスを挟んでくる。RPGの街にいる微妙なヒントを残すNPCの凄いバージョンみたいなもん。きっと前職は、ねずみキングダムのキャストだったに違いない。休日は友人と酒を飲みながら、「婚活パーティーのスタッフが、彼氏できないのってウケるよね。」と愚痴をこぼしているに違いない。

 

そして友人は緊張する

いまさらだが、僕は異性とおしゃべりをすることに比較的抵抗はない方である。初対面の人なので、ある程度緊張はするが喋っていればその緊張もほぐれていく。

しかし、どうやら今回一緒に参加した友人はそうでもないらしい。

少し書いたが、今回のパーティーは結果的に男性6人・女性5人というアンバランスな人数で開催された。その結果、男性に1回分「休憩タイム」が発生した。その休憩タイムの関係上、僕は友人が必死に女性とおしゃべりをしているのを聞く時間ができたのだ。

f:id:okshunpi:20190815122305p:plain

こんな感じで盗み聞き

端的に言うと、めっちゃ緊張しているのが伝わってきた。必死にプロフィールを見ながら、会話の糸口を探そうとしている様子や、時折聞こえてくる彼の乾いた笑い声。シンプルに「がんばれっ!」と思った。こんなに他人に対して素直に頑張れと応援したくなる気持ちを抱いたのは、いつぶりだろうか。

ただ、友人を応援するのも大事だが自分のことも心配しなくては。そう思った24の夏でした。

 

女性の印象は…?

今回のパーティ-で出会った女性は総勢5名。年齢は24歳~28歳と、20代限定というイベントということを考えても若い方が多かったと思う。

それぞれの女性について詳しく書くのは正直ダルいのでざっくりとした印象だが、普通の人が多かった。若干1名、「ギャル!」って感じの方がいて、僕がギャルが苦手なのもあり「あぁガールズバーでこの子出てきたら若干テンション下がるなぁ」と思ったが、他の4名は会話も楽しく素敵な時間を過ごせたと思う。出会いがほしいと思っている男性には、半端なくかわいい子と出会うのは難しいかもしれないが、普通の女性と出会うには十分だと思える。

約30分ぐらいで全員とおしゃべりをしたあとは、いいね!タイムに突入する。波乱の幕開けである。

 

いいね!タイム

司会のお姉さんの案内により、いいね!タイムがスタートした。いいね!は自分のスマホ上から特設サイトを通じて行うので、誰にも見られずに行動ができるのがいい点だろう。さて、このいいね!はシステム上誰にもいいね!を送らなくてもいいし、逆に全員にいいね!を送ってもいい。

と考えると、ここで取れる戦略は

  1. 気になった数名にいいね!を送る
  2. どうせ分からないので、全員にいいね!を送る
  3. あえていいね!を誰にも送らないことで、不安をあおり、マッチングにつなげる

以上の3つが考えられる。まぁ僕は普通に1を選択して、「いいなぁ」と思った2人にいいね!を送った。

その後、女性から自分のところに送られたいいね!が見られるのだが、僕のところには前述のギャル以外の4名から、いいね!が送られた。

待てよ、これはめっちゃモテているということなのか?それとも女性のほとんどが戦略2を選択したせいで、僕が勝手にドギマギしているだけなのか?なにこれ、楽しい。めっちゃワクワクするやんけ!

 

f:id:okshunpi:20190815150642j:plain

でぇじょうぶだ!おらは、でぇじょうぶ!
 
マッチングタ~イム!

そしてお待ちかねのマッチングタイム。トークタイムの印象や、先ほどのいいね!を鑑みて第1希望~第3希望までの方を選択し、「マッチングして、この後2人でまた話したいです!」というアピールをすることができる。

本日のパーティーのメインイベントで僕が第1希望を送ったのは、同い年でフリーのヘアメイクをやっている女性。さっぱりしている感じの性格が素敵だったし、仕事柄ヘアメイクの友人を作っておきたかったから第1希望にさせて頂いた。(あと、ちょっとおっぱいが大きそう)

第2希望は、最初に席に座った時に隣だった女性。優しい雰囲気がいいなと思ったのだ。第3希望は、申し訳ないが僕の記憶力がゴミなせいで他の方の印象をおぼえていなかったので、目をつむってテキトーに選んだ。

 

さて、お待ちかねの結果発表。こちらもスマホの画面に表示されるので、他の人に結果を知られる心配はない、と思っていた。ここで司会のお姉さんから衝撃のご案内。

「マッチングされた方は、エレベーターで会場を出たところでお待ちあわせになります!」

いや、まじか。そんなんしたら、「あっ、あいつマッチングしたんだ」っていうのが完全にばれてしまうではないか。なんのためのスマホなのか。なんのための「最新鋭の婚活システム!」なのか。高度に機械が発展した世界では、結局はヒューマンエラーによって世界は滅ぼされるのだ。またもや逆襲を決意したミュウツーのようなことに気づいてしまった僕。そんなことはなにより、やってきました、、、

f:id:okshunpi:20190815153154j:plain

結果発表おおおお!!

 なんと、見事第1希望を送った女性とマッチング!いぇーい!

圧倒的勝者となった僕は、「それでは男性から退場になりますー」のアナウンスと共に会場を後にしました。

 

地獄のエレベーター

退場になり、エレベーターに乗り込む。ここで初めて友人以外の男性参加者を見たのだが、案外皆さん普通の感じだった。ただ、「もうちょっとオシャレしてくればいいのに」とは思ったが。

そんな男性陣を乗せたエレベーター。異様に空気が重い。そりゃあ全員がマッチングは難しいが、6人中4人くらいは…と思っていた。んで、エレベーターを降りたところで女性を待とうと思ったらなんと僕と友人以外は全員帰宅。そりゃあ、地獄みたいな空気になるわ。ごめんって思いました。

 

ほんで、ほんで

そのあと、僕はマッチングした女性と、一緒に来ていたその子の友達とランチを。友人も自分がマッチングした子とご飯を食べに行った。あんなに緊張していた友人が、恵比寿の街に繰り出す様子は、それはそれは輝いて見えました。

 

後から聞いた話だと、友人はいいね!はマッチングした子の1人からしか来なかったとのこと。そんでマッチングしたのが僕と友人だけだったことを考えると、、、

f:id:okshunpi:20190815171854j:plain

ニヤリ

あとは言わないでも分かるよな。なめるなよ。

 

そんな感じで初めての婚活パーティー的なものは幕を閉じたわけですよ。

 

総評

安くない金額を払うパーティーではあったが、総じてよいイベントだったと思う。なかなか出会いが無いと悩んでいるボーイズ&ガールズは、1度参加してみても損はないのではないだろうか。ただ、会話に割ける時間は短いので、圧倒的に第1印象を磨いていった方が良い。髪をきちんとセットして、精一杯のおしゃれをして、清潔感丸出しボーイを装った方が、良い結果はついてくるだろう。

 

 

 

それぞれのランチのあと、友人と昼から酒を飲みながら居酒屋で甲子園を見た。普通にいい試合で、ビール飲みながらめっちゃ泣いてしまったのだが、そこで気づいてしまったことがある。

見事勝利したチームは次の試合へと駒を進めるのだが、その背後には多くの破れてしまったチームがある。敗者無くして、勝者は生まれないのである。これは今回のパーティーも同じだろう。今回僕がマッチングできた背後には、涙を呑んで地獄のエレベーターに乗った4名がいた。彼らも大きな勇気をふりしぼって、今日のパーティーに参加したに違いない。彼らの気持ちも背負って、マッチングした方との関係を築いていき、彼らも誇りに思えるような人生を歩んでいかなければいけないのだ。(めっちゃモテて、楽しかったです)